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ヘモグロビン とは?ヘモグロビンが尿にでる理由は

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ヘモグロビン が尿にでる原因は

 
ヘモグロビンは通常赤血球の中にあります。赤血球の寿命は、120日くらいで古くなった赤血球は脾臓で破壊され処理されます。体の中の赤血球の量が安定するように、破壊される量と新しく作られる量はほぼ同じに調節されています。
 
しかし、寿命よりも前に様々な原因で赤血球が壊れると中からヘモグロビンが出てきます。ヘモグロビンが通常より多くなるとその処理が追いつかなくなり、尿に排泄されます。
この状態がヘモグロビン尿です。
赤血球が攻撃される原因には免疫介在性、感染症、毒性物質、先天的異常などがあります。
 
免疫介在性疾患は抗体や補体といった免疫をつかさどる成分が自分自身の赤血球を攻撃し、破壊します。
糸状虫症は、血管に虫が寄生するので、虫の刺激によって赤血球が破壊されます。
感染症は、細菌やウィルス、寄生虫などが赤血球に感染し、赤血球が壊れやすくなります。毒性物質で有名なものはタマネギなどに含まれる有機チオ硫酸化合物です。
先天的異常には、赤血球の細胞膜の異常などがあります。
 
 

ヘモグロビン尿の治療方法は?

 
ヘモグロビン尿の原因を明らかにし、それぞれの原因に対して治療を行います。
 
免疫介在性の場合は免疫抑制剤を用います。
細菌感染が原因の場合は、効果が期待される抗生物質を投与します。
犬糸状虫症は薬剤を投与する方法や、外科的に寄生虫を取り除く方法があります。
 
タマネギ中毒など毒物によるものはまず吐かせて体内の原因物質を物理的に除去します。有機チオ硫酸化合物の解毒剤はありませんから、吸収されて血液中に入ってしまうと、できることは対症療法です。酸化による赤血球の破壊を防ぐために抗酸化剤としてビタミンCなど投与をしたり、免疫学的破壊を防ぐためにステロイド剤を投与します。重症の場合には輸血を行います。
 
その他の原因の場合もそれぞれに対して処置を行い、原因を除去することが基本です。

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